パキスタン繊維関係事業者研修

10月18日(木)、国際開発センター(外務省 JICA関係)からの依頼を受け、パキスタン繊維事業者によるマテセン&尾州産地研修会を開催しました。

パキスタンではデニムなどの大規模一貫生産による綿織物の量産品が主体です。 日本のものづくりの研修のため、前日にはトヨタ本社工場の最新鋭ロボットによる生産システムを研修。 一方で、尾州では分業、低速織機、整理加工段階の加工機の組み合わせなど、職人による手の込んだコダワリのものづくりを見学しました。 しかし、そこから生み出される素材に一同驚いていました。繊維に関しては最新鋭の織機によるハイテク技術で発展途上国と競うのは得策ではありません。

また、マテセンの資料館としての設立趣旨に、日本人ならでは!と感銘を受けたと言われました。 もはや国内の同業他社との競争ではなく、海外はライバルイタリア、むしろ消費者の心を何で掴むか、ファッション産業と他産業との競争なのです。

国内産地の共生がテキスタイルマテリアルセンターの願いなのです。