2023年1月8日の岐阜新聞に掲載頂きました。

 量的には圧倒的に中国になりましたが、世界的に最高品質の毛織物が作れる国は、実際はイタリアのビエラ地方と日本の尾州産地しかありません。
 恵まれた自然環境、先人たちの歩んできた歴史を振り返り、何より物づくりに携わる人たちの実直な姿を見るにつけ、何とかタスキを繋げなければという気持ちになります。
 マテセンでは学生と企業の人材マッチングは進んでいますが、現場の高齢化が避けられません。若い人が家業を引き継ぐには工賃が見合わないのです。高くてもほしいと思う素材を作り続けるしかないのでしょうが、今は若いデザイナーを応援しながら、一緒になって我々の素材を゛魅せて゛いくことに注力しています。